マンション売却で内覧が殺到するプロ直伝の写真撮影テクニック

マンション売却において、物件写真クオリティが内覧客の数に大きく影響します。

マンションを探している多くの人は、インターネットで検索しますが、
掲載されている写真に魅力がなければそもそも問い合わせすらしないでしょう。

「暗い…」「狭い…」
こんなイメージを持たれてしまう写真ならない方がマシなくらいです。

しかし、多くの不動産会社の営業マンは知識や技術が足りず、魅力的な写真を撮影できていません。

そこで今回は、マンションの写真を綺麗に撮る方法をご紹介します。

営業マンが撮影した写真はあなた自身が必ず確認し、魅力を感じなければ、この記事を教えてあげてください。

1. マンション撮影の基本3箇条

1-1. 1.明るく撮る(露出補正を使う)

マンションの撮影で一番大切なポイントは「明るく撮る」ということです。
逆に言うと、他の要素がどんなに良くても、写真が暗いだけで、全てが台無しになってしまいます。

悪い例(暗い)

暗い写真

良い例(明るい)

明るい写真

写真を明るくするには、2つの方法があります。

  • 撮影時に明るく撮る方法
  • 撮影後に加工して明るくする方法

撮影後に加工して明るくすると画質が荒れ、手間も増えてしまいます。
出来るかぎり撮影時に明るく撮っておくようにしましょう。

そして、撮影時に明るく撮影するためには「露出補正」という機能を使います。
これはどんなカメラにも付いていて、説明書を探せば必ず説明があります。
操作はカメラによって違いますが、画面にメニューを出してダイヤルを回すと、写真を明るく撮ったり暗く撮ったり出来る機能です。

参考:露出補正のやり方 キヤノン株式会社
http://cweb.canon.jp/e-support/faq/answer/eosd/54616-1.html

露出補正を使い、少しやり過ぎくらい明るく撮影することが大切です。

1-2. 2.広く撮る(広角レンズで対角線)

写真は広く撮影することも意識しましょう。

広く撮ることで、マンションを探している人に好印象を与えるのはもちろん、どんな物件か正しく伝えることができるからです。
一部分しか写っていない写真より、多くの部分が写っている写真の方が、現場を正しく伝えることに繋がります。

そのためには、より広い範囲が写る機材を使うこと。

悪い例(狭い)

狭い写真

良い例(広い)

広い写真

広い範囲を写すためには、一眼レフカメラか広角デジタルカメラが必要になります。

一眼レフの方が交換レンズか豊富なのでオススメですが、最近はデジカメにも広角レンズが搭載されています。
不動産会社が使っているカメラは基本的にどちらかには対応していると思うので心配する必要はありません。

しかし、広角レンズを使ったところで、撮影方法が悪ければ意味がありません。

撮影方法で特に意識して欲しいのが、対角線を有効に使うこと(正面よりも斜めで撮る)です。

悪い例(正面から撮影)

正面からの写真

良い例(対角線で撮影)

対角線を使った写真

営業マンの撮った写真が「悪い例」のように対角線を有効に使えていない場合は、しっかりと指摘しましょう。

1-3. 3.バランス良く撮る(真っ直ぐ均等に)

最後のポイントは、バランス良く撮影することです。

まず、斜めにならないことを意識しましょう。
傾いた家には誰も住みたくありません!
もちろん実際に傾いてはいないにしても、見ている人の印象には悪影響です。

悪い例(斜め)

斜めの写真

良い例(真っ直ぐ)

真直ぐの写真

また、上下のバランスも大事です。
天井と床が均等になるようにしましょう。

その場合、立って撮ると天井が大きく、座って撮ると床が大きくなってしまいます。
結果を言えば、身長の低めの人は中腰で、身長が高い場合は立膝をつく形で撮ると、バランス的に良くなります。

悪い例(立った場合)

立って撮影

悪い例(座った場合)

座って撮影

良い例(上下均等 )

座って撮影

1-4. 最後のポイント

撮影前に、キチンと掃除や整理整頓が出来ているかを確認します。

空き室なら何もない状態、入居中なら生活感を消す、集合ポストならチラシが散乱していないか、等です。
また鏡に自分が写ってしまう事などもありますので、余計な物が入っていないか、撮影したその場でこまめに確認するようにしましょう。

2. 撮影場所別のマンション撮影テクニック

写真のクオリティを高めるテクニックを、マンションの撮影場所ごとに解説します。

2-1. 外観・共用部分

まずは、マンション外観と共用部分の撮影について説明します。

たまに築年数を気にしてか、外観や共用部分の写真のない売り出しマンションをネットで見かけます。
室内は努力次第で綺麗にできますが、外観や共用部分は売主ではどうにもできませんから気持ちは分ります。

しかし、築年数が経過していれば古いのは当たり前。
マンションを探している人もそんなことは分っています。

古い外観より、外観や共用部分の写真がなく、内覧見込み客がマンションを具体的にイメージできないことの方が問題です。
どんなに古くても必ず外観と共用部分の写真は用意してください。

2-1-1. マンションの全景

できるだけ広く、全体が分かるように撮影します。
横で収まらない場合は、縦にすると収まることがあります。

悪い例(全体が分らない)

外観写真横

良い例(全体が分かる)

外観写真縦

2-1-2. エントランス・セキュリティ

エントランスは建物の顔です。
何らかの意図を持って設計されている場合もあるので、そうした造形を伝えることは大切です。

エントランスは、外から光があまり入らなかったり、逆に逆光で暗くなってしまう場合もありますので、明るく撮影することを心がけましょう。

悪い例(暗い)

暗いエントランス写真

良い例(明るい)

明るいエントランス写真

また、セキュリティに関する設備があれば、必ず撮影してください。

セキュリティ(オートロック)

オートロック写真

セキュリティ(集合ポスト)

集合ポスト写真

セキュリティ(宅配BOX)

宅配BOX写真

2-1-3. 共用部分

駐車場や駐輪場など、入居者が使う共用施設も物件価値になります。
文字では伝わらない情報を届けることが出来ますので、必ず撮影しておきましょう。

エレベーターや廊下など、エントランスから部屋に至るまでのルートを撮ることで、擬似的に内覧イメージを与えることも効果的です。

駐車場

駐車場写真

駐輪場

駐輪場写真

エレベーターホール

エレベーターホール写真

廊下

廊下写真

2-1-4. 共用施設

最近は共用施設が充実しているマンションも増えています。
こうした共用施設は、新築時のパンフレットやイメージ写真くらいしか情報が無いことも多く、撮影するだけでライバルと差別化が可能です。

共用ラウンジ

共有ラウンジ写真

トレーニング室

トレーニングルーム写真

託児所

託児所写真

2-2. 室内

室内の撮影では、共用部以上に、冒頭にあげた基本3箇条「広く・明るく・バランス良く」が大切です。
その3箇条は常に意識しながら、これから解説する撮影箇所ごとのワンポイントアドバイスも取り入れてみてください。

2-2-1. 玄関

カメラを横にして全体が入ればいいのですが、入らないケースも多々あります。
その場合は、カメラを縦にして撮影してください。

玄関

玄関写真

また、玄関からの写真を撮ると室内へのアプローチが分かって親切です。

アプローチ

玄関アプローチ写真

2-2-2. リビング・ダイニング

日当たりを良くするために、多くのマンションのリビングやダイニングは南向きに設置されます。
普段、暮らす分には快適ですが、強い光が窓から差し込んでいる室内を撮影すると、写真上は暗くなってしまいます。

そこで何度も出てきている、露出補正をここでも積極的に使いましょう。

また、リビングやダイニングの印象は、撮影する角度によって大きく変わります。
キッチン、隣の部屋、バルコニー等、たくさんの他の場所と接しているからです。

見込み客がイメージしやすいように、色々な角度から複数枚の写真を撮影してください。

角度1(リビング・ダイニング+1部屋+バルコニー)

LD+ROOM+balcony

角度2(リビング・ダイニング+キッチン+1部屋)

LD+kitchen+ROOM

角度3(リビング・ダイニング+キッチン)

LD+kitchen

2-2-3. キッチン

男性営業マンが多く軽視されがちなキッチンですが、女性の関心はとても高い場所です。

キッチンは綺麗に撮影するだけでなく、設備や収納についても一つ一つ撮影しましょう。

全体

キッチン全体写真

IH

キッチンIH写真

食器洗浄機

食洗機写真

収納

キッチン収納写真

2-2-4. トイレ

アピールポイントになることの少ないトイレですが、不潔感があるとマイナスポイントになってしまいます。

外光が入らないため暗い写真になりがちなので、露出補正で明るく撮りましょう。
ポイントは、蓋を閉め、全体が分かるように斜め上から撮ることです。

トイレは空間は狭いので、上から横で撮るのが基本ですが、引きのスペースが確保できるなら縦で撮影すると全体が分かりやすくなります。
状況によって使い分けてください。

悪い例(暗い)

暗いトイレ写真

良い例(明るい)

明るいトイレ写真

縦の例

縦のトイレ写真

2-2-5. 洗面所

多くの洗面所は、脱衣所や洗濯機、洗面台、収納などいくつかの設備で構成されています。
複数の設備が収まるような写真を、角度を変えて複数撮影しましょう。

洗面所 横(洗面台+洗濯機置き場)

横からの洗面所写真

洗面所 縦(洗面台+洗濯機置き場)

縦からの洗面所写真

洗面所 縦(洗面台+風呂)

縦からの洗面所と風呂写真

2-2-6. 風呂

小さな窓の付いたお風呂は、外からの光を活かして電灯は敢えて付けずに撮った方が良いこともあります。
実際は現場の状況に依るので、電灯を付けた状態と付けない状態、両方を撮って比較しましょう。

お風呂の窓がない場合は、ひたすら明るく撮影しましょう。
トイレと同様、上から全体を撮るのが原則ですが、シャワーを含めて撮る場合は縦位置も有効です。

悪い例(電灯使用)

電灯ありの風呂写真

良い例(電灯不使用)

電灯不使用の風呂写真

悪い例(暗い)

暗い風呂写真

良い例(明るい)

明るい風呂写真●

2-2-7. 収納・クローゼット

収納スペースがある場合は、積極的にアピールしましょう。

横位置だと全体が入らない場合は、縦での撮影も有効です。
クローゼット内を見せても問題なければ、扉を開いて撮影してください。

クローゼット

クローゼット写真

収納

収納写真

2-2-8. ベランダ・バルコニー

洗濯物を干すという観点から、ベランダの長さや奥行き、日照具合も女性には気にする所です。
奥行きが少ない場合は、横位置ではなく、縦位置で撮る方が開放感がありバランスが良くなります。

マンションの場合、階数も検討材料に入ります。ベランダからの眺望が撮れる場合は押さえておきましょう。

横位置

横ベランダ写真

縦位置

縦ベランダ写真

眺望

ベランダからの眺望写真

3. まとめ

マンションを高く&早く売るためには、魅力をアピールすることが必要です。
そのためにクオリティーの高い写真を用意するのは基本中の基本。

担当営業マンの撮った写真がパッとしないようなら、内覧者を増やすためにもこの記事を教えてあげましょう。