インタビュー

仲介手数料定額サービスの元祖!株式会社マスターズ・コンサルティング

不動産取引を行うと「物件価格×3%+6万円+消費税」の仲介手数料を負担するのが一般的です。
例えば、5000万円の不動産取引なら168万4800円の仲介手数料を不動産会社に支払う必要があります。

しかし、「物件価格×3%+6万円+消費税」は宅地建物取引業法において定められた仲介手数料の上限であって、下限は定められていません。

この仲介手数料を一律定額にするビジネスモデルで急成長し、業界でも注目されている株式会社マスターズ・コンサルティングの広瀬武代表にお話しを伺いました。

-マンション売却カレッジ編集長の菅原です。本日はよろしくお願い致します。

広瀬代表:いえいえ、よろしくお願い致します。

-急にご連絡したのに快くインタビューを引き受けてくださりありがとうございます。

広瀬代表:マンション売却カレッジさんが行った他社さんへのインタビューがしっかりしていたので、ぜひと思いました。今日はどんな感じで進めればいいんでしょうか?

-たくさん質問を用意してきたのでご安心ください(笑)

広瀬代表:良かったです(笑)何でも聞いてください。

-では、早速ですが簡単に自己紹介をお願いします。

1. 広瀬武代表と株式会社マスターズ・コンサルティングについて

広瀬代表:わかりました。1986年生まれ東京出身の32歳です。

-まだお若いのに不動産会社の代表をされているということは、学生時代から「社長になるぞ!」みたいな強い思いがあったのでしょうか?

広瀬代表:いえ、全くありませんでした。昔から政治家か、国交省で働きたいな、と考えていましたから。実際に大学は法学部でしたし、本気で国家一種を目指して勉強していました。

-その2つの職業を目指した理由を教えてください。

広瀬代表:地元が立川市なんですが、私が小さい頃は基地があるだけで何もない街でした。それが、一瞬で開発が進み、巨大なターミナル駅になっていく過程を肌で感じていたからだと思います。

-街作りへの思いみたいなものですね?

広瀬代表:おっしゃる通りです。街を作ってみたいという思いが政治家や国交省という仕事への憧れになったと思います。

-そこから、なぜ不動産会社を起業することになったのでしょうか?

広瀬代表:大学時代、周りが就活をはじめても、私は国家一種の勉強をしていました。ただ、何事も経験かな?と思い、1社だけ試しに就活してみようと思ったんです。

-それがたまたま不動産会社だっったんですか?

広瀬代表:はい、街づくりに近いこともありますし、何より大学時代に宅建も受かっていたので。

-学生時代に宅建を取っているんですね。

広瀬代表:はい、法学部で民法を学んでいたので。

-その試しに受けた会社から内定を貰ってそのまま不動産業界ですか?

広瀬代表:何が良かったのか分りませんが、2次面接や3次面接を飛ばして突然最終面接に進んで、その場で社長から内定を貰ったんです(笑)

-す、凄すぎる。。。(※この記事で実名は伏せさせて頂きますが、東証1部の超カリスマ社長。)

広瀬代表:結果的には、その会社はお断りしました。ただ、その社長さんの存在感というオーラが凄くて・・・強烈な影響を受けました。「不動産は面白そうだな」と。そこから就職活動を開始して、最終的には大手の銀行系の三井住友トラスト不動産に決めました。

-三井住友トラスト不動産から起業までの経緯も教えてください。やはり営業成績もずば抜けていたのでしょうか?

広瀬代表:一応、一年目から全国新人賞を頂きました。

-めちゃくちゃ順調な滑り出しですね。

広瀬代表:はい、ありがたいことに。その後も契約件数No1など色々と表彰して頂きました。

-出世街道まっしぐらなのに、そこからなぜ起業されたんでしょうか?

広瀬代表:最初は私が代表で起業したわけではないんです。お世話になっていた先輩が独立するということで、自分も会社の立ち上げに興味があったので参画しました。先輩の会社で働き始めて2年目くらいに、取引先のお客様に不動産会社の事業を継いでくれないかとお話しを頂いたんです。

-取引先のお客様からそのような事業承継の話が来るなんて・・・凄く仕事が出来るからなんでしょうね。その事業承継された会社が「株式会社マスターズ・コンサルティング」になったということでしょうか?

広瀬代表:はい。事業承継した会社は宅建免許こそ持っていましたが、不動産取引はほとんどなかったので自分で一からビジネスを作る必要がありました。

-そこで仲介手数料定額サービスを思いついたわけですね。簡単にサービスの内容を教えてください。

広瀬代表:近年の相場だと、都内なら中古マンションですら平均5,000万円を超えたりしている現状があります。基本的に、売主も買主も「物件価格×3%+6万円」の仲介手数料の支払いが必要です。

-5,000万円なら売主も買主もそれぞれ税込で168万4800円ですよね?

広瀬代表:はい、この報酬金額は他の士業と比較して高過ぎます。例えば不動産トラブルが起きて弁護士に依頼しても50万円前後ですから。そこで思い切って、仲介手数料を30万円の定額制にしようと思いました。

-売却する売主さんも、購入する買主さんも、物件価格に関わらず仲介手数料は税込で32.4万円だけ支払えば良いということですか?

広瀬代表:はい!

-仮に5,000万円の中古マンションなら168万4800円-32.4万円=136万800円・・・。お客さんは140万円近く得することになりますよ!?お客さんは嬉しいと思いますが、会社的には大丈夫なんですか!?

広瀬代表:もちろん利益は薄くなります。でも、3億円の高級マンションだろうが、1000万円のワンルームだろうが、仕事量はそこまで変わりません。それならお客さんから貰う仲介手数料が定額なのは当然だと思います。

-なるほど・・・。でも、いくらなんでもお客さんファースト過ぎませんか??

広瀬代表:もちろん、弊社が私の一人社長だからこの料金体験でもやっていけるというのはあると思います。
会社経営のなかで一番のコストである人件費が不要ですから。

2. 仲介手数料定額サービス利用者の特徴

-先ほど紹介も多いとおっしゃっていましたが、どんなお客様が多いのでしょうか?

広瀬代表:新規のお客様であれば親族間取引、自己発見取引がやはり多いですね。

-すみません、詳しく教えてください。

広瀬代表:親族間取引は親子や兄弟間などの不動産取引。自己発見取引とは、例えば売却予定の土地の隣などに住んでる人が欲しいと言うケースです。どちらもすでに買手がいるわけですから、売主様からすれば無駄に高い仲介手数料を支払うことに抵抗があるのは当然だと思います。

-確かに!不動産会社が買手を一から探すなら仲介手数料を満額払うのも納得できるかも知れませんが、すでに買手がいるなら話は別ですよね。

広瀬代表:おっしゃる通りです。売主様の要望としては、「買手は見つかっているから無駄な仲介手数料を払いたくない。でも、トラブルがないように正式な不動産売買契約書や重要事項説明書は作ってほしい!」ということですね。

-そこで仲介手数料が定額30万円なら売主さんからすれば「コレコレ!コレだよ!」といった感じでしょうね?(笑)

広瀬代表:はい、ありがたいことにたくさん問い合わせを頂いています。

-でも、司法書士さんでも契約書自体は作ってくれますよね?

広瀬代表:もちろんです。司法書士さんに契約書の作成を依頼すれば30万円より安く作ってくれると思いますが、本当にテンプレートの契約書1枚です。テンプレの紙切れ1枚ではとでもじゃありませんが、トラブルが起きた時に対処できません。それに重要事項説明書を司法書士が作成・交付することは法律的に不可能ですから。

-重要事項説明書は宅建士しか交付できないですもんね。

広瀬代表:はい、それに実際の不動産取引は、売主様や買主様の状況に合わせて特約を付けたりするのが普通ですからテンプレでは対応できません。お客様一人一人の状況は違いますし、物件も同じものは一つとないのですから当然です。

-買主さんはどうでしょうか?

広瀬代表:買主さんだとすでに住みたいマンションが決まっているという方が多いですね。

-買主さん的には「もう住みたいマンションも決まっていて、不動産屋が一から物件を探す労力はいらないんだから仲介手数料を安くしてほしい。」といった感じでしょうか?

広瀬代表:その通りですね。

3. 広瀬武代表の今後の展望

-この仲介手数料定額サービスは需要が大きそうですから、売り上げも好調ですよね??(笑)

広瀬代表:はい、おかげさまで(笑)起業した2017年度の取扱高が2億ちょっとだったんですが、2018年は20億以上になる見込みです。

-10倍以上ですか!?!?凄すぎますね。では、これからどんどん拡大していくんですか?

広瀬代表:いえ、それはないと思います。それでは旧態依然とした不動産会社と何も変わりませんから。私は現場でお客様と接するのが好きなので、このまま一人で出来る限界に挑んでいきたいと考えています。

-素晴らしいですね。自分もお客様の悩みを100%解決できるような記事を届けられるように頑張らなければ・・・。とても勉強になりました。本日はありがとうございました。

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