マンション売却はストレスが溜まる!事前の心構えの重要性とは?


まず最初にお伝えしたいことは、マンション売却ではストレスが溜まります。

ほぼ確実にストレスを感じることになるでしょう。

では、どのようなことでストレスを感じるかというと、大抵は「こんなはずじゃなかった」と思う瞬間にあります。

  • 全然思い通りに売却が進まない……
  • もっと早く売れると思ってた……
  • もっと高く売れると思ってた……
  • 業者はちゃんと仕事をしてくれているの?
  • この買主さんで本当に大丈夫なの?

などなど、想定していなかったマンション売却の壁にぶつかった時、人はストレスを感じてしまいます。

強いストレスを感じていると正しい判断ができなくなってしまい、売却に焦ってしまったり、せっかくの売却チャンスをふいにしてしまう危険性が高くなります。

そこで、せっかくのチャンスをふいにしてしまわないよう、事前にどのようなことでストレスが溜まりやすいのかを把握し、心構えをしておくことが重要となります。

この記事では、マンション売却で感じやすいストレスを洗い出し、事前に把握して心構えをし、可能な限り対策していけるように解説していきます。

ぜひ最後まで読んで、少しでもストレスのないマンション売却に役立ててください。

目次

1. ストレス①「全くマンションが売れない」

最も多いのが「マンションが売れなくてストレスが溜まる」ということです。
自分が想定していた以上に売れる気配がなく、それでストレスに感じてしまう人は少なくありません。

そこで、まずは大前提として「マンションの売却期間は平均3カ月」ということを理解しておきましょう。

通常、マンション売却は「仲介」で行われますが、「仲介」は基本的に

  1. 不動産業者を選び媒介契約を結ぶ
  2. 業者に広告を作成・出稿をしてもらう
  3. 内覧者を探す
  4. 内覧者希望者が見つかったら内覧してもらう
  5. 相手が購入の意思を固める
  6. 売主と買主で契約を結ぶ
  7. 買主がローンを組む場合はローンの審査を待つ
  8. 審査が通ったら関係者をあつめ決済と引渡し

という流れがあり、そもそも時間がかかってしまうものなのです。

地域や価格、タイミングなどによって異なっており、2カ月ほどで決まるケースもあれば、1年経っても売れないケースもあります。
地域差で言うと、首都圏の売却期間は3カ月よりも短いですが、近畿圏、中部圏と首都圏から離れると4カ月以上の平均売却期間となっています。

ただ、半年や1年売れないようなマンションには、必ず何かしらの問題があります。

そして、その問題は基本的に「能力の高い業者を見つけられていない」または「自分の思い込み」のどちらかが原因となっています。

この二つを解決しておくことで、「全く売れない」というストレスから解放される可能性はかなり高くなるでしょう。

1-1. 対策①「能力の高い業者を見つける」

「マンション売却は業者選びで9割決まる」と言われていると言われているほど、業者選びで売却のほとんどが決まります。

よく勘違いされがちですが、大手不動産業者がいいわけでもなければ、地域密着業者がいいわけでもありません。

簡単に業者を決めたい!と思っている人がいるのであれば、残念ながら「ここに任せれば間違いない!」という不動産会社は存在していません。
なぜなら、例え同じ会社であっても、担当者が異なれば結果も大きく変わってしまうからです。

マンション売却では、特別な事情がない限り訪問査定をしてもらった時に来た人が担当となります。
つまり、査定の時点で担当者が決まっているということであり、その担当者の能力次第でマンションの売却価格やスピード、そして満足度を決めることになります。

では、能力の高い担当者はどうやって見つけたらいいのでしょうか?

なんだか難しそうに思うかもしれませんが、実は簡単です。

とにかく、たくさんの不動産業者と接し、たくさんの話を聞いて、対応の違いを見ましょう。そして


社会人としてのマナーを守れているか
宅地建物取引士の資格を持っているか
査定額の根拠を丁寧に説明してくれるか
専門用語を使わずに説明してくれるか
こちらの要望をしっかりと聞いてくれるか
こちらの質問をしっかりと聞いてくれるか
ターゲットはどのような層になるのか
どのような広告戦略を考えているか
質問に対して「そういうものです」「慣例です」と誤魔化さないか
わからないことはわからないと正直に言うか
答えられなかった質問は会社へ持ち帰りすぐに連絡をくれるか

そして、最後に「その担当者は生理的に受け付けられるか」ということも重要です。
売却において担当者との信頼関係はとても重要で、生理的に無理な担当者相手に信頼することは苦行でストレスの原因となります。

これらをチェックして、これらの項目をクリアできた業者であれば、有能な担当者である可能性は極めて高くなります。

話を聞く業者は5社くらいは見た方がいいでしょう。

多ければ多いに越したことはありませんが、10社などまで増えてしまうと時間も労力もかかり、管理も面倒です。

そのため、不動産一括査定サイトで5~6社から査定を受け、最初の簡易査定(家には来ずに会社で収集できる資料から査定する方法)の時点で3~4社に絞り、絞った会社に訪問査定(家に来てもらい細かい所まで見て査定する方法)を受けるという方法がおすすめです。

マンションの売却の場合は「マンションナビ」という、マンションに特化したサービスを使った方がいいでしょう。

他の不動産一括査定サービスの場合は、戸建てや土地、農地、店舗などを扱った業者も混ざっていますが、マンションナビは分譲マンション専門となっているため、売却に期待が持てます。

業者を選ぶ際は、できるだけたくさんの業者を比較したうえで、自分で品定めをし「この担当者なら任せられる!」という相手を見つけましょう。

業者選びをサボれば楽ですが、二度と巻き返しはききません。
出だしでつまずいて失敗したくない人は、絶対に時間と労力をかけてでも業者の比較検討を行いましょう。

>>マンションナビの無料査定を試してみる

1-2. 対策②「自分の思い込みを排除する方法」

基本的にマイホームは過大評価してしまいがちです。
多くの売主にとってマイホームに愛着があるため、どうしても一般的な価値よりも高く感じてしまうのです。

ただ、売主の愛着は買い手には一切の関係がありません。
少なくとも不動産会社やネットで物件情報を見ている段階で「この物件は買主の愛が詰まってるなあ」なんて思って物件を選びません。

例えば、一般的には3000万円くらいのマンションを過大評価し、4000万円で売りに出せばいつまでも買主は現れないでしょう。

そのため、あなたにとっての物件の価値ではなく、一般的に見た場合の我が家の価値を正しく把握しておく必要があります。

その方法は難しくなく、上記の不動産業者の比較検討と同時に解決できます。

複数社から査定結果が届くのでその査定額の平均を見るだけで、プロから見た物件の相場が見えてきます。

1社が4000万円と査定をしたら4000万円だと思い込んでしまいますよね。
しかし、3社がそれぞれ4000万円、3000万円、3100万円と言えば、4000万円の査定額が飛びぬけて高く「この不動産業者は怪しいぞ?」と気付けます。

もしかしたら、契約を取るためだけに売れるはずのない4000万円という査定を提示した可能性があります。
そうであれば、この会社に頼めばいつまでたっても売れないでしょう。

つまり、正しい我が家の相場感を理解することができるため、相場よりも高すぎる価格で売り出していつまでたっても売れないという状況に陥らずにすむのです。

また逆に、4000万円、4200万円、4500万円という査定を受ければ、4000万円の査定額はむしろ低かったと気付けます。

複数社から査定を受けることによって、安く売ってしまう危険を排除することも可能です。

すでに契約を結んで売れずに困っている人は、残念ながら次の契約更新まで待って契約を終了するか、ただ何もできずに売れるのを待つか、ペナルティを覚悟で契約解除を申し出るしかないでしょう。

そうならないためにも、契約を結んでしまう前に必ず複数社から査定を受けましょう。

>>無料で複数社からの査定を試すならコチラ

2. ストレス②「知らない人が我が家の中に入ってくる」

マンションに住みながら売却する場合は、自分たちの生活空間に赤の他人が入ってくるということです。

プライベートな空間に人が入ってくるというのは、特に女性にとっては大きなストレスとなります。

売却するためには生活感をなくすことも重要で、整理整頓や清掃はもちろん、匂いに気を付ける必要もありますし、クローゼットや押し入れなども内覧者はチェックしたがります。

また、内覧希望は土日祝日に多くなるため、土日は内覧者対応でつぶれてしまいます。
とつぜん内覧希望者が現れる可能性もあるため、出かけることも難しくなってしまうでしょう。

そして、せっかく都合をつけて立ち会っても、内覧者が10分もせずに帰ればとてつもないストレスとなるでしょう。

2-1. 対策①「家の物を減らす」

まずは、家の整理整頓のストレスを減らすために、荷物を減らすようにしましょう。
引越し先に持って行かないものは「売却する」または「捨てる」ようにしましょう。

持って行くけど今は必要ないものなどは、仮置きできるところを探しましょう。
実家などが近ければお願いしてもいいでしょうし、近くにレンタルボックス、レンタルコンテナを借りてそこに荷物をおいておくという手段は特におすすめです。

物を減らすことができれば整理整頓もそこまで時間や手間を必要としなくなるため、ストレスを軽減することが可能となります。

2-2. 対策②「内覧日をあらかじめ決めておく」

あらかじめ内覧ができる日を営業マンと話し合っておくことで、内覧のない休日を作るという方法があります。

この日は内覧がないと事前にわかっていれば、プライベートな予定を組みやすくもなりますし、リラックスして休日を過ごすこともできます。

ただ、この休みの日を作ることによって、機会を損失してしまう可能性があるためあまりおすすめはできません。
内覧希望者は、一度逃してしまえばもう2度と帰ってこない可能性があります。

もしかしたら、その人の案内をしていれば売れたかもしれない……と思えば、それがストレスとなってしまいます。

そのため担当者には「かなり前向きな希望者であれば、休み予定の日でも対応します」という旨を伝えておくなど、臨機応変な対応をできる準備をしておきましょう。

3. ストレス③「お問い合わせがこない・内覧者が現れない」

「マンションが全く売れない」というストレスを、さらに細かく見ていくと「お問い合わせがこない」というケースがあります。

お問い合わせが来ない場合は、次の2つの原因が考えられます。

売り出し価格が高すぎる
不動産業者の能力が低い、またはやる気がない

それぞれの対策方法を解説していきます。

3-1. 対策①「適正な売り出し価格にする」

売り出し価格が相場よりも高すぎる場合は、あなたのマンションの広告を見た時点で候補から外れてしまいます。
その結果、お問い合わせすらこないという状況になってしまうのです。

周辺に似たマンションが3000万円で売っている状況で、4000万円の方のマンションを買うなんて、よほど特異な事情がない限りはあり得ないですよね。

そのため、相場よりも高く売り出しているという場合は、価格の見直しをする必要があります。
相場に関しては上記したように、「マンションナビ」などの不動産一括査定サービスを利用して、複数の業者から査定を受けて、その平均価格を参考にしましょう。

3-2. 対策②「不動産業者に問題がある場合」の対策

業者選びで失敗してしまうと、能力が低い、またはやる気のない担当者がついてしまう危険があります。

能力が低い・やる気のない担当者だと適切な販売戦略をたてられず、効果的な広告展開ができていないという可能性があります。
その結果、有力な購買層まで情報が届いてないということになります。

また、魅力的な広告が作成されないことで買い手の購買意欲をそそらず、お問い合わせが来ていないという可能性もあります。

そのため、

  • 広告の写真はちゃんと魅力的にうつっているか
  • できるだけたくさんの写真が使われているか
  • 我が家のウリはちゃんと記載されているか

などは必ずチェックしておきましょう。
酷い不動産業者の場合は、せっかくリフォームした物件なのに、写真には外観と手前の道路の写真のみというケースもあります。

そのような業者を頼ってしまえば、いつ売れるかわかりませんし、高く売れる可能性も限りなく低くなってしまうでしょう。

そういった理由から、不動産業者選びには手間をかけてでも、慎重に行う必要があります。

4. ストレス④「購入の申し込みが入らない」

内覧者は来てるけど購入の申し込みがないという場合は、マンションか対応に問題がある可能性があります。

購入希望者はこれから始まる新しい生活を想像しながら物件を探しています。
もし見に行った物件が散らかっていたり、汚れている、タバコやペットの匂いがする、など生活感が強いと購入のモチベーションは下がってしまいます。

そのため、部屋は常に綺麗に片づけておき、洗濯ものは案内時は取り込んでおく、キッチンや洗面台の周りを掃除する、などして印象をよくする必要があります。

前の章でお伝えした対策の「売る、捨てる、預けることで家の荷物を減らす」以外の方法を紹介します。

4-1. 対策①「対応は奥さんのみで行う」

家族総出で対応をしてしまうと売主の生活感が強く出てしまい、内覧者がここで始める新しい自分たちの生活をイメージしにくくしてしまいます。

そのため、内覧の案内は家族全員ではなく妻が一人で対応するのがベターです。
子どもや夫が部屋にいると生活感を感じてしまう原因となります。
そのため、内覧中は夫が子どもを連れて外出しておくようにしましょう。

またペットがいる場合も散歩に連れ出したり、知人に預かってもらうなど内覧の邪魔になってしまわないようにしておく必要があります。

4-2. 対策②「客観的な率直な意見を聞く」

まずは担当の営業マンに改善するべき点がないか、率直な意見を聞きましょう。
営業マンによってはあなたはお客様で、正直に言いづらいというところもあるため、こちらから容赦なしに意見を求めるようにしましょう。

特に匂いに関しては、自分や家族では気付けない匂いというものがあります。
というのも、人は害のない匂いだと判断すると匂いを感じなくなってしまうようにできています。

他にも、自分の生活空間では当たり前なことでも、他の人からするといい印象を持たないようなこともあります。

そのため、客観的な意見は貪欲に集めるようにしましょう。

もし内覧者がやっては来たけど購入に至らなかったという場合は、その内覧者から自分の物件のどこが駄目だったのかを不動産業者から聞いてもらうことも大切です。

そうすれば指摘箇所を次の内覧者がやってくるまでに改善しておくことができます。

4-3. 対策③ハウスクリーニングを入れる

ハウスクリーニングは費用が発生してしまうため、できる限りセルフでの掃除をおすすめしています。

ただし、水回りなどでどうしようもないほど汚れてしまっている場合は、ハウスクリーニングを入れたほうがいいでしょう。

ハウスクリーニングで綺麗にすることで、高く売れるようになる保証はありませんが、少なくとも汚いままよりも印象は良くなります。

印象が良くなれば売れるスピードにもいい影響を与えますし、場合によっては売却価格にもいい影響が出る可能性もあります。

4-4. 対策④ホームステージングを活用する

ホームステージングとは、インテリアコーディネーターが室内を魅力的に演出することです。
この演出によって理想的な生活を内覧者に想像させ、購買意欲を高める効果があります。

実際に日本ホームステージング協会の「ホームステージング白書2017」で、ホームステージングをしないマンションの売却期間は平均88日に対し、ホームステージングをしたマンションは平均42日と結果が発表されています。

既存の家具を使って演出する場合もあれば、空き家で売る場合は家具をレンタルする方法もあります。
費用は数万円~数十万円とそれなりにかかりますが、売れるまでの期間の維持費や固定費、ローンの利息などを考慮すると無駄なお金ではないでしょう。

また、上記の白書では当初の査定額よりも23万円高い価格で売れたという結果も出ているので、金額に対してもいい影響が期待できます。

ホームステージングは十分に検討してみる価値はあるでしょう。

5. ストレス⑤「価格交渉で話がまとまらない」

申し込みは入ったが、買主からの値段交渉とこちらの希望が合わず、話がまとまらずにストレスが溜まるというケースがあります。

当然ながらあなたはできるだけ高く手放したいでしょうし、買主はできるだけ安く買いたいと思っています。
その折り合いが付かず話がまとまらなければ、結局流れてしまうということもあります。

では、価格交渉に入ったらどうするべきなのでしょうか。

5-1. 対策①「値引き交渉は必ずあるもの」

まず、大前提としてマンションの売買ではほぼ確実に値引き交渉が入ります。

この値引き交渉を安易に引き受けてしまうと後悔のもととなります。
その反面、かたくなに値引きを拒否し続ければ、まとまる商談もまとまらないことになります。

そのため、そもそも売り出す時は相場よりも高めで出すのが基本です。
理由は「少しでも高く売るため」と「値引き交渉で応じる準備」を兼ねてです。

これを理解できていないと、せっかくの購入希望者が現れてもかたくなに値下げを拒否し、売却機会を失ってしまうことになります。

そのため、最初に売り出す段階で「この値段までであれば値下げに応じる」という基準を設けて売却活動を始めるようにしましょう。

5-2. 対策②「交換条件を用意しておく」

価格で譲歩する代わりに、こちらの都合のいい条件を飲んでもらう方法もあります。

例えば

  • 引渡しのタイミングなどはこちらの都合で調整する
  • 手付金を高くする(契約解除のリスクを減らす)
  • 契約不適合責任をなしにする(売却後の費用負担リスクをなくす)

と言った、こちらに都合のいい条件を提案してみましょう。
交換条件を飲んでもらうことで納得のいく値下げとなるでしょう。

他にも、例えば値切り額が80万円のような場合に、「値下げの代わりにリフォーム代を50万円まで負担する」という方法で値切り額を少しでも少なくするという方法もあります。

6. ストレス⑥「売却後に想定外の費用を知りストレスとなる」

売却後に想定外の費用がかかることを知り、それによって予定が狂い、ストレスとなる場合があります。
そのため、あらかじめどのような費用がかかるのかを調べておくことが大切です。

例えば、必ず必要となるお金は、仲介手数料、印紙税、登記費用などが挙げられるでしょう。

また、場合によって必要となる費用は、リフォーム費用、ハウスクリーニング費用、ホームステージング費用、不用品処分費用、引っ越し費用などがあります。

また、そこまで多くはありませんが、売却して購入時よりも高く売れたような場合は、譲渡所得税というものもかかってきます。(3000万円の特別控除で控除することが可能)

マンションの売れる値段によって変わるた一概には言えませんが、売却価格の5%程度はこれらの費用でなくなると考えておきましょう。

4000万円の場合は200万円ほどは様々な費用で消えていきます。
ローンが残っている場合は残った3800万円で一括返済が必要となるので、計画的な出費をこことがけましょう。

7. ストレス⑦「売却後のクレームとなりストレスが溜まる」

マンションを売却してひと段落したと思っていたらクレームとなり、想定外の出費が発生するなどしてストレスが溜まるケースがあります。

基本的にクレームとなる原因は、事前に説明が足りていないことがほとんどです。

買い手は数千万円というとても高い買い物をするため、絶対に失敗したくありません。
そんな状況で、せっかく買った家に聞いていなかった欠陥が見つかれば、不動産屋や売主に「騙された!」と思ってしまいます。

このクレームの対応を間違えてしまえば、損害賠償や契約解消となってしまう可能性があります。

そもそも、マンション売却では売主に契約不適合責任「旧:瑕疵担保責任」というものがあります。

これは、買主が契約時に伝えられなかった欠陥が合った場合、一定期間の間は売主に対して責任を追及することができる権利です。

この契約があるため、売却後に補修費用や損害賠償金を支払わなくてはいけなくなる可能性があります。

それでは、どのようにしてクレームとなるのを防げばいいのかを解説していきます。

7-1. 対策①「欠陥を洗い出す」

最もシンプルな解決方法は、我が家の欠陥を全て洗い出しておくことです。

思い出せるものは思い出し、過去に修繕の記録(領収書や報告書)などがある場合は引っ張り出しましょう。

そのうえで、不動産業者と相談し、伝える義務があるかどうかを担当者に判断してもらいましょう。

間違っても「伝えたら安くなりそうだから黙っていよう」「これくらい伝えなくても問題ないだろう」などとは考えないようにしましょう。
黙っていることで、のちのち関係者に多くの迷惑をかけ、さらに莫大な損害をあなた自身が被ってしまうか可能性があります。

これは意図的に隠さず、「つい忘れていた」「うっかり伝え忘れた」という場合も同様の責任を負うことになります。
告知書に記載さえしておけば何も問題がなかったという事で、大きなトラブルとなる場合もあります。

欠陥に関しては徹底的に洗い出しておきましょう。

7-2. 対策②「既存住宅瑕疵担保保険を検討する」

万が一、売却後に欠陥が発覚した場合に、欠陥箇所の補修費用が保険金でカバーできるというものです。
物件の条件や保険内容によって変わりますが、保証料で5万円~14万円ほどの費用がかかります。

また、その他にも検査に合格する必要があり、この検査で5万円ほどの費用が発生します。

それなりの費用となりますが、売却後に万が一があっても安心することができます。

また、買主からしても万が一欠陥が発覚しても、必ず保証されるという安心感があるため、セールストークの一つとしても使えます。

ただし、前提として新耐震基準(1981年6月1日以降)のマンションである必要がありますので注意が必要です。

8. マンション売却をするうえでストレスを感じないための心構え

マンション売却でストレスを感じないためには、現実を知っておくことと、それに対する心構えをしておくことが大切です。

最後に、マンション売却をするうえでしておいたほうが良い心構え、持っておいたほうが良い選択肢についてお伝えします。

8-1. 絶対に売却するという意思をもつ

売るんだと一度決めたら絶対に売却するという決意を持っておきましょう。

迷っている状態で売りに出すと、決断をするべきタイミングで決断できません。
逆にダラダラと売却を続けることで引っ込みがつかなくなり、さほど売りたくないけど手放し後悔してしまう可能性があります。

そのため、中途半端な売却にしないためにも、売却のチャンスは絶対に逃さないつもりで売却にのぞみましょう。

ただし、売ると決めるまでは十分に慎重に準備を進め、家族で気持ちを一致させておくことが大切です。

8-2. 売却のリスクを把握しておく

売却をすることによって、場合によっては持ち出しとなる可能性があります。
持ち出しというのは、売却金だけではローンの残債などが処理できず、貯蓄などを削って完済することを言います。

もし貯蓄がほとんどなくなるようなことがあれば、万が一病気や事故などなどお金が必要になった時に対応できなくなる危険があります。

そのため、まずはローンの残債と査定額を調べ、持ち出しがあるかどうかを確認しておくことが大切です。

ローンの残債は、金融機関から定期的に送られてくる返済予定表などをチェックしましょう。
査定額に関しては1社だけではなく、複数社の平均査定額を参考に計算をしましょう。

査定額が相場より高すぎても、安すぎても計画は大きく変わってきてしまいます。

8-3. 買主がどういう立場なのかを理解する

買主はあなたのお客様です。
買主が買いたいと思わない限り、あなたのマンションは売れません。

そのため、買主から「この人からなら買いたい」と思われるように接客をする必要があります。

丁寧な対応を心がけていないと、内覧者は不快に感じたり不信感を抱きかねません。

例えば、内覧者から質問をされた時に丁寧な返答をしないと

「この家主はこのマンションに愛着はないのかな? そんな良くない家なのかな?」
「何か言いにくい理由があるのかな?」
「欠陥をかくしているのでは?」

などと疑われかねません。
そこで、事前にどのようなことが聞かれやすいかを把握し、答えを準備しておく必要があります。
よく聞かれる内容は以下のものです。


間取りや設備で気に入っている点、不満がある点
日当たりや風通しはいいか
気になる音はあるか
学区(保育園、待機児童)
アクセスについて
おいていくものはあるか
近隣住民の情報

聞かれた際はメリットもデメリットも丁寧に答え、この人からなら買いたいと思われる接客を心がけましょう。

8-4. 不動産業者を変更するという選択肢をもつ

不動産業者選びに失敗した場合、業者の能力不足によって売却がスムーズに行かない場合があります。
そういった場合は業者を変えるという選択肢を持っておきましょう。

では、どのような業者の場合に変更したほうがいいのかというと、活動報告をしっかりと行っていないような業者の場合です。
売買の仲介を依頼する場合で「専属専任媒介契約」または「専任媒介契約」を結ぶと、定期的な報告義務が発生します。

「専属専任」では1週間に1回、「専任」の場合は2週間に1回の報告義務があります。
これを行っていない場合は義務違反です。まともな不動産業者ではないので、報告義務違反を指摘しすぐに業者を変更しましょう。

また、「専属専任」または「専任」で契約を結ぶと、業者はマンションの情報をレインズというサイトに登録する義務があります。

レインズとは登録業者が閲覧できる物件情報の集まったサイトです。
基本的に不動産業者はレインズを使って、紹介できる物件を探しています。

業者がレインズに登録するとIDとパスが発行され、売主は自分の物件のステータスが確認できます。

売却に出している場合は「公開中」となりますが、何の連絡もなく「書面による購入申込あり」、「売主都合で一時紹介停止中」となっている場合は、他者からの顧客に紹介できない状態となっています。

この場合、自社で客付けをするために他社に紹介させない「囲い込み」を行っている可能性があります。
囲い込みは禁止されており、売主にとってデメリットしかない悪徳手法ですので、そのような業者もすぐに変更しましょう。

一度契約したからといって、あなたの利益を最優先にしない業者に頼り続ける理由はありません。
そのため、業者を変更するという選択肢も、契約をする前から頭の片隅においておきましょう。

9. まとめ

マンション売却ではストレスが溜まりがちですが、その多くは「そんなの知らなかったから」という理由が原因だったります。

このサイトを読んだあなたであれば、どのような対策をすればいいか、どのような危険があるのか基本的なことはもう把握できています。

あとは、しっかりと不動産業者を選ぶことができれば、ストレスの少ない売却ができるようになっているはずです。

ぜひ、ストレスのないマンション売却でかつ、できるだけ高く手放すことにお役立てください。